厚生年金基金と厚生年金って何が違うの?



年金の基礎知識

 

 

年金は老後の生活のために欠かせないものです。今回の表題はその年金の中の一部のことです。

 

さて、厚生年金と厚生年金基金との違いということですが、それを詳しくご存知でしょうか?同じ「厚生」という言葉が使われているので、やや混同している場合も多いかと思います。しかし実際のところ、厚生年金と厚生年金基金はまるで別物なのです。

 

厚生年金は公的年金であり、公的年金は、加入する義務がある年金制度です。しかし、厚生年金基金というのは私的年金のカテゴリーになります。私的年金は、言ってみれば公的年金の対になる言葉で、任意加入する年金制度のことです。

 

ただ、任意とは言っても、勤務している会社が厚生年金基金に加入しているなら、厚生年金基金にも強制的に加入することになります。このあたりがややこしいのですが、まずは年金全般についておさらいをしておきましょう。

 

現役を引退してからの生活では、それまでの貯金に加えて、公的年金(老齢年金)がかなり重要な存在となります。ただし、近年ではこの年金の受給時期がどんどん遅くなっており、そのため通常60歳の定年時期を過ぎても、再雇用などで何とか会社に残ろうとする人が増えています。そうやって空白の5年間をしのいでから、ようやく年金受給となります。

 

最大の関心事は、実際にいくら受給してもらえるのかでしょうが、正確に知るのもなかなか難しいのです。年金の基礎知識ですが、項目の種類は多く、国民年金、厚生年金など年金制度、年金受給額、老齢基礎年金や老齢厚生年金などがあります。更に、障害年金、遺族年金などもありますから、仕組みをきちんと理解しておかないと、老後のライフプランが立てられないかもしれません。

 

年金は、毎年定期的かつ継続的に給付されるお金です。制度の年金運営は、大きく公的年金と私的年金に分類されます。保険の仕組みとなっている年金制度のことを年金保険と言います。被保険者が掛け金や保険料を負担し、その収入によって年金財政が成立しています。各人が掛ける金額、保険料、加入期間、所得額、資産状況などによって年金支給額は異なります。いずれにせよ、現役時代にしっかり保険料を負担する必要があります。